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<<   作成日時 : 2016/12/07 13:24   >>

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同人誌『牛 51号』の詩編を読む
  佐藤重男
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同人誌『牛 51号』(児童文学同人牛の会 206.8)は、2年ぶりの発行となります。創作40編と詩編6編が収められ、全体のページ数は567頁もあり、力の入りようが伝わってきます。
その中から、いつものように、詩編についてのみ寸評を書かせてもらうことにします。

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間中ケイ子『―詩編―街の猫』は、「ねぎ畑」「絵かきさんの家」「猫のいる家」「雪道」「蜜柑の庭」「植木屋さんの木」の6編からなる、猫との関わりをテーマにした連作です。
作品「ねぎ畑」
他の作品もそうですが、書き手の目線の低さに驚きます。間中はすでに「猫科」に属している、と言いたくなります。終盤の「ねぎが/ちょっと/よそみしている/そのすきに」など、猫の目線そのものです。

作品「絵かきさんの家」
ラスト「しっぽの先に/そっとのせて」思い出の詰まった落ち葉の重さを量る、というのも、猫らしい、というか猫ならではの、という感じがします。それにしても、「絵かきさん」、どこへ行ってしまったのでしょう。そんなところも、なんだか猫のような、という気がします。

作品「猫のいる家」
この家には、くろねこ、もじゃもじゃねこ、いたずらねこ、みけねこ、とらねこ、でぶっちょねこ、しろねこ、が住んでいるようです。その猫たちのひげは、どれとして同じものはない、というのです。さて、この作品、「ひげが一本/おちている」とはじまるのですが、
最後はこうです「おとしたのは/だれですか」。

作品「雪道」
この作品を読んでいて、わたしの知人が数年前に、Y市にある埠頭の大きな駐車場で出会ったという、「チビ猫」の話が頭をよぎって行きました。知人によると、はじめは、親猫に連れられて目の前に現れたのですが、しばらくして「チビ猫」だけが、姿を見せるようになったそうです。その時から二年余り、つい先日、やせ細った「チビ猫」と再会を果たしたといいます。(作品の感想になっていませんね。)

作品「蜜柑の庭」
猫は、どうも「日向」が好きなようです。そして、気に入った日向でのうたた寝。草取りをしているおばあさんには目もくれない、いかにも猫らしいですね。

作品「植木屋さんの木」
植木屋さんの木、とは「サルスベリ」のこと。人生の節目、節目にいろんな色の咲くサルスベリを記念樹として植えてもらって育った、そんな「想い出の花の木」なのです。そのサルスベリの木の花が「わらう」のが分かった、といいます。それもまた、猫の視点なのでしょう。

 □
先ほどもいったように、この作者は、すっかり猫に同化してしまっているようです。
これからも、猫の世界ならではの発見をわたしたちに伝えて下さい。

                   ―この項 完―
 
2016.12.6



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