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zoom RSS 『三越左千夫少年詩賞の二十年』序章@「私」が消えた

<<   作成日時 : 2016/12/13 10:58   >>

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『三越左千夫少年詩賞の二十年』序章@「私」が消えた
  佐藤重男
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二十年という長きにわたって、少年詩・童謡の分野で活躍する、主に若手の書き手たちを励ましてきた、「三越左千夫少年詩賞」が第二十回をもって終わりとなりました。
この二十年のあいだに、三越左千夫少年詩賞を受けた少年詩・童謡詩集は二十五冊(899作品)に及びますが、著者の性別では、女性17人、男性5人となっています。

1996 第一回 空のなみだ 菅原優子 
1997 第二回 とうちゃん たかはしけいこ 
       太陽へ   小泉周二 
1998 第三回 だあれもいない日 山中利子
1999 第四回 空への質問 高階杞一
2000 第五回 シオンがさいた 尾上尚子
2001 第六回 森のたまご 島村木綿子
2002 第七回 あしたのあたしはあたらしいあたし 石津ちひろ
2003 第八回 原っぱの虹 菊永謙
2004 第九回 空の入口 海沼松世
       いちど消えたものは 李錦玉
2005 第十回 窓をひらいて 村瀬保子
2006 第十一回 おひさまのパレット いとうゆうこ
2007 第十二回 猫町五十四番地 間中ケイ子
2008 第十三回 あしたの風 藤井かなめ
2009 第十四回 漢字のかんじ 杉本深由紀
2010 第十五回 また あした 鈴木初江
           ぼくたちはなく 内田麟太郎
2011 第十六回 こうこいも 江崎マス子
2012 第十七回 ねこたちの夜 さわださちこ
           おーい山ん子 最上二郎
2013 第十八回 かなぶん 清水ひさし
           クケンナガヤ 檜 きみこ
2014 第十九回 虫の恋文 西沢杏子
2015 第二十回 タロとあるく 祐成智美

 □
今回、いくつかのテーマを立てて、受賞作すべてを読み直してみたのですが、その中で一つ、おもしろいことが分かりました。
それは、2006年『おひさまのパレット』から、2015年『タロとあるく』までの10年間の受賞作のうち女性の書き手に限ってみると、収められている作品から「私」が消えてしまっている、ということです。この10年間、受賞した13冊の詩集のうち女性の書き手のもの9冊に収められている作品の総数は、346点ですが、その中に一度も「私」が登場しない、というのは特筆すべきことではないでしょうか。注1
なお、この10年間の男性の書き手の詩集は4冊、作品170点で、「私」は6回登場します。男女をトータルすると13冊、516点ですから、「私」が6回しか登場しないというのはこれもまた、驚きに値するのではないでしょうか。
参考までに記しておくと、「わたし」という、ひらがな表記での登場回数は、516点中92回です。
また、第1回から20回までの受賞作25冊・899点のうち、「わたし」「私」の登場回数は、「わたし」=327「私」=73、となっています。
(注、一つの作品に複数回「私」「わたし」が登場する場合は、その登場回数を集計してあります。)

注1 受賞した詩集・童謡集は、その年に発行されたものの中から選ばれた1〜2冊程度に過ぎませんから、統計的にはサンプルとして少なすぎ、何かの指針にしてしまうのは無理があるかも知れません。そこで、第1回〜20回までに最終候補作として残った詩集・童謡集(106冊=受賞作を除く)をサンプルに加え、その結果について「本編」の中で考察することにします。ご期待下さい。

             ―この項 完―

2016.12.13


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