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zoom RSS 少年詩時評「児童文学作家の訃報、相次ぐ」

<<   作成日時 : 2017/02/25 17:38   >>

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少年詩時評「児童文学者の訃報相次ぐ…」
佐藤重男
 □
2/18 佐藤さとるさん死去 児童文学「コロボックル物語」 88歳 9日 横須賀市生まれ
2/18 ディックブルーナさん死去 89歳 ミッフィー作者 絵本作家 オランダ 16日 (どちらも朝日新聞記事より)

わたしたちにとって、大切な二人が逝ってしまいました。
なんとも惜しまれます。
特に、佐藤さとるの『だれも知らない小さな国』(講談社)は、批判的論考の対象として、なんども読み返したことがあっただけに、なかなか複雑な思いがあります。
というのも、ラスト近く、主人公たちが、「サブリミナル効果」という手法を使って小人たちの聖域を守る、というくだりがあるのですが、その手法に対して、わたしは疑問を投げかけたのでした。
「サブリミナル効果(サブリミナルこうか)とは、意識と潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることで表れるとされている効果のこと。サブリミナルとは「潜在意識の」という意味の言葉である。境界領域下の刺激はサブリミナル刺激(Subliminal stimuli)と呼ばれている。(「ウィキペディア」より)
「サブリミナル効果」の代表例は、上映中にある宣伝の画像を巧みに挿入することで(銀幕を観ていて気づかない)、映画館の売店で「ポップコーン」の売り上げが急増した、というものです。「オウム真理教」がテレビで使ったという事件は記憶に新しいかも知れません。

真っ向勝負を避け、潜在意識に働きかけて、小人たちの聖域を守る(小人たちが住んでいた土地が高速道路建設の予定地になったが、夜な夜な地主の夢の中で「反対」を刷り込み、それを撤回させようとする)ことを成功させる、という展開にクレームを付けたわけですが、そもそも、この『だれも知らない小さな国』は、空想の物語ですから、どんな手を使おうと自由なわけで、それに対して目くじらを立てる方がおかしいのかも知れません。
また、この作品の初版は1959年(原作はそれ以前に同人誌に発表)、当時の佐藤さとるは、「サブリミナル効果」については、まったく知らなかったのではないか、そうだすると、夢に現れて潜在意識に働きかける、という手法は、佐藤の独創的な想像の産物ということになり、褒められることはあっても、クレームなどつけようのない、つまり、わたしの批判はまったくの的外れ、ということになり、今ごろ、ご本人は、きっと苦笑いをしていることでしょう。

 □
改めて、お二人のご冥福を祈ります。合掌。


2017/2/25




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