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zoom RSS 少年詩時評『少年詩の甲子園』に向けて

<<   作成日時 : 2017/08/24 10:35   >>

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少年詩時評『少年詩の甲子園』に向けて 
         佐藤重男
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8月15日付朝日新聞夕刊に、「読む熱さ 人気も呼んで20回」という見出しで、「俳句甲子園」の参加チームが最多になったことが伝えられていますが、いま、短歌、俳句が子どもたちの間でブームになっています。(「かるた」も加えると、過熱気味、とさえ言えそうです…)
翻って少年詩・童謡の世界では…と、ここまで来て、思考停止。
すみません。「**甲子園」とは、子どもたちが主人公の競技です。少年詩・童謡は、「大人の詩人が子どものために書いた詩」「子どもが書いた詩は『児童詩』といい、明確に区別されます(海沼松世『少年詩の魅力』(てらいんく 2017.4)参照のこと)。
ですから、正しくは「児童詩甲子園」でなければなりません。
うっかり、では済まない過ちでした。

 □
それにしても、現代詩には、「詩のボクシング」という大人の詩人たちの甲子園≠ェあるわけですから、少年詩・童謡の「詩人たちの甲子園」があっていいはずです。
実は、少年詩・童謡の書き手の中には、俳人・歌人という「二足の草鞋」を履いている方がたくさんいて、そちらでも活躍していますし、他にも、少年詩・童謡の「朗読会」が多数持たれています。そんなことも、少年詩・童謡の「甲子園」待望の声が聞こえない理由かもしれませんが、それに加えて、わたしは、少年詩・童謡において「甲子園」なるものが切望されていない大きな理由として、批評・評論(研究)がほとんどなされておらず、その蓄積も微々たるものでしかない、という現状をあげようと思います。
つまり、「判定」する「審判」がまず不在なのですから、「甲子園」にたどりつくその前に、「予選」すら行えない、という実情があります。(書き手が判定してはいけない、と言っているのではありません。)
「作品と批評は両輪」とよく言いますが、少年詩・童謡にあっては、いま現在、残念ながらその両輪の大きさに大きな違いがある、と言わざるを得ません。しっかり走れないのはあたりまえというしかないのです。

 □
矛先がとんだ方向に向いてしまったかも知れませんが、ここで言いたいのは、「もっと活性化して欲しい」ということに尽きます。
少年詩・童謡をもっと魅力あるものにするためには、つまり、多くの子どもたち・大人たちに関心を向けてもらい、興味を持ってもらうにはどうしたらいいか。
以前、本ブログでも紹介しましたが、わたしが会員になっている「少年詩・童謡・詩論研究会」では、これまで、会員の書いた作品を収めた音読集を企画し、発行してきました。

 詩の音読集 低学年向け「にんじんにんじゃ」
 〃     中学年向け「半分どきどき、半分わくわく」
 〃     高学年向け「空色の貨車」
詩の音読集「おんどくのふうせん」
詩の音読集「あさのまほう」

「にんじんにんじゃ」「半分わくわく 半分どきどき」は、在庫がわずかしかありませんし、「空色の貨車」「あさのまほう」も、在庫は百冊足らずになっていますが、「おんどくのふうせん」と併せて、この先も、全国の「こども食堂」や図書館への寄贈(小中学校の学校図書室も含む)、近隣の書店に預かりをお願いするなどを通して、少年詩・童謡を子どもたちや大人たちに手渡せる活動を続けていきたいと考えています。
また各地にある少年詩・童謡の同人誌サークルへの寄贈を契機に、横のつながりを広げていけたら、とも考えています。

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幸い、幕を閉じたかに見えた「三越左千夫少年詩賞」も息を吹き返し、再開されています。雑誌「日本児童文学」の少年詩・童謡の投稿欄も充実しています。「インターネット木曜手帖」も、みなさんの参加を待ってくれています。
また、日々創作に挑んでいる、多数の同人誌が全国各地にあります。わたしのところに届けられている同人誌だけでも次の通りです。(順不同)
 詩と童謡「虹」
 小さな詩集
 はらっぱ
 牛(創作)
 かもめ号
 まらかいと
 おりおん
 新潟児童文学(創作)
 風信子
 ……

書き手のみなさんが、いろんな機会を活用して、その腕を磨き、誕生した作品を広く読まれるよう様々な企画・手渡しの活動などを実行していく一方、その作品世界をしっかりと支えていくための批評の必要性を書き手のみなさんが要求し、批評を志す者がそれに真摯に応え、文字通り両輪が歩みを一つにしていく、その展望と実現性に向けて知恵を出し合いましょう。

             ―この項 完―

2017/8/20



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