少年詩2010

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zoom RSS 続・少年詩時評G教科書のなかの「詩・童謡」再び

<<   作成日時 : 2016/11/17 08:32   >>

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続・少年詩時評G教科書のなかの「詩・童謡」再び 
  佐藤重男
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前回、わたしの住む、H市の平成27年度の小学校国語教科書に採られている少年詩・童謡の作品について紹介しましたが、平成14年度版の国語教科書に採られている作品の一覧(*1)を目にしたので、参考までに平成27年度版と比較してみたものを掲げます。
 *1 『少年詩・童謡の現在』(てらいんく 2003.10)所収「国語科教育における少年詩の教材価値―子どもが読むことの意味―」鶴田清司 p295

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「光村図書」
平成14年度版□平成27年度版
一年 あるけあるけ(鶴見正夫)□あさ(なかがわりえこ)、てんとうむし(かわさき ひろし)、ぞうさんの ぼうし(なかがわ りえこ)、ピーマン(くどう なおこ)

二年 おおきくなあれ(阪田寛夫)、いるか(谷川俊太郎)□おおきくなあれ(さかた ひろお)、ゆき(文部省唱歌)、てのひらを太陽に(やなせ たかし)、ぺんぺん草(さかた ひろお)、もやし(まど・みちお)、きゅうり(ゆきしげ みさき)、わるいにわとりとわにいるわ(いしづ ちひろ)

三年 わたしと小鳥とすずと(金子みすゞ)、りんりりん(岸田衿子)□どきん(谷川俊太郎)、わたしと 小鳥と すずと(金子みすゞ)、山のてっぺん(岸田衿子)、雪(三好達治)、ゆき(草野心平)、雪(山村暮鳥)

四年 春のうた(草野心平)、アサガオ(まど・みちお)□春のうた(草野心平)、忘れもの(高田敏子)、ぼくは川(阪田寛夫)、しんぴんのあさ(かたつむり でんきち)、ひかりと やみ(ふくろう げんぞう)、はなひらく(のばら めぐみ)、はしる(こいぬ けんきち)
    注、「しんぴんのあさ」〜「はしる」の4編は工藤直子の作品

五年 ふるさと(高野辰之)、海雀(北原白秋)、ガラスの窓の向こうで(立原道造)、あなたへ(小泉周二)□ふるさと(室生犀星)、からたちの花(北原白秋)、雲(山村暮鳥)、ねぎぼうず(みずかみ かずよ)、耳(ジャン=コクトー)、一ばんみじかい抒情詩(寺山修司)、静かな焔(八木重吉)、土(三好達治)

六年 あいたくて(工藤直子)、生きる(谷川俊太郎)□支度(黒田三郎)、せんねん まんねん(まど・みちお)、未知へ(木村信子)、生きる(谷川俊太郎)

「東京書籍」
平成14年度版□平成27年度版
一年 あるけあるけ(鶴見正夫)□あめですよ(とよた かずひこ)、あひるの あくび(まき さちお)、あるけ あるけ(つるみ まさお)、木(しみず たみこ)、ありがとう(しょうじ たけし)、たべもの(なかえ としお)、みみずの たいそう(かんざわ としこ)

二年 たけのこぐん(武鹿悦子)、かえるのあまがさ(与田凖一)□たけのこ ぐん(ぶしか えつこ)、ちょうちょう(のむら あきたり)、うみ(はやし りゅうは)、いろんな おとの あめ(きしだ えりこ)、空に ぐうんと 手を のばせ(しんざわ としひこ)、あまやどり(つるみ まさお)、うさぎ(不詳)、しまうま(あきはら ひでお)、雪(不詳)、あいうえおにぎり(ねじめ しょういち)

三年 ひみつ(中江俊夫)、ほんまやで(畑中圭一)、夕日がせなかをおしてくる(阪田寛夫)□春の子ども(門倉さとし)、たんぽぽ(川崎洋)、ののはな(谷川俊太郎)、ふきのとう(みずかみ かずよ)、なみのおと(岸田 衿子)、いるか(谷川俊太郎)、紙ひこうき(神沢利子)、夕日がせなかをおしてくる(阪田寛夫)、ぼくが ここに(まど・みちお)、赤とんぼ(三木 露風)、たきび(巽 聖歌)

四年 ふしぎ(金子みすゞ)、よかったなあ(まど・みちお)□水平線(小泉周二)、てんとうむし(都築益世)、積乱雲(大越 桂)、ふしぎ(金子みすゞ)、よかったなあ(まど・みちお)、きみに(和合 亮一)、落葉(はたち よしこ)、手紙(武鹿悦子)

五年 生きのびたサケ(鶴見正夫)、水のこころ(高田敏子)、生きる(谷川俊太郎)□ぼくらのもの(与田凖一)、五月(室生犀星)、西瓜の詩(山村暮鳥)、紙風船(黒田次郎)、水のこころ(高田敏子)、風のあと(北原白秋)、北風の中(木村信子)

六年 北の春(丸山薫)、けやきの空(羽曽部忠)、五月(室生犀星)、地球の子どもたちへ(シム・シメール)□いのち(小海 永二)、生きる(谷川俊太郎)、春の河(山村暮鳥)、祖母(三好達治)、いま始まる新しいいま(川崎洋)、ある日ある時(黒田三郎)、ふるさと(室生犀星)、春に(谷川俊太郎)

「教育出版」
平成14年度版□平成27年度版
一年 てんとうむし(川崎洋)、木(清水民子)、きりんはゆらゆら(武鹿悦子)□あいうえおの うた(まど・みちお)、がぎぐげごの うた(まど・みちお)、いろんな おとの あめ(きしだ えりこ)、こねこを だいた こと ある?(はせがわ せつこ)、いるか(たにかわ しゅんたろう)

二年 つくしだれの子(わらべうた)、おてだまうた(わらべうた)、ちいさい おおきい(香山美子)、どっさりのぼく(小林純一)□つくし だれの子(わらべうた)、おてだまうた(わらべうた)、雨だれ(しらと まこと)、てんとうむし(かわさき ひろし)、せかいじゅうの海が(マザーグースのうた)

三年 から(宮入黎子)、夕日がせなかをおしてくる(阪田寛夫)、山とぼく(与田凖一)、かなしいときには(垣内磯子)□かえるのぴょん(谷川俊太郎)、いたそうね(岡山孝介)、夕日がせなかをおしてくる(阪田寛夫)、ゆうひのてがみ(野呂・さかん)

四年 春のうた(草野心平)、ヘビ/ミドリカナヘビ(ジュール・ルナール)、ニンジン/ケムシ/ミミズ(まど・みちお)、大きな木(島田陽子)、ゆうひのてがみ(野呂昶)、大漁/わたしと小鳥とすずと(金子みすゞ)□春のうた(草野心平)、ニンジン・ケムシ・ミミズ(まど・みちお)、ヘビ・ミドリカナヘビ(ジュール=ルナール)、おおきな木(島田陽子)、とびばこ だんだん(藤 哲生)

五年 あめ(山田今次)、はたはたのうた(室生犀星)、山のあなた(カール・ブッセ)、素朴な琴(八木重吉)、きゅうこんのめがでた(小泉周二)□水平線(小泉周二)、素朴な琴(八木重吉)、鳴く虫(高橋元吉)、はたはたのうた(室生犀星)、雪(三好達治)、大漁(金子みすゞ)、わたしと小鳥とすずと(金子みすゞ)

六年 手話(富田栄子)、イナゴ(まど・みちお)、馬(山村暮鳥)、山(藤原定)□風景 純銀もざいき(山村暮鳥)、紙風船(黒田三郎)、イナゴ(まど・みちお)

「学校図書」
平成14年度版□平成27年度版
一年 いろんなおとのあめ(岸田衿子)、なみはてかな(こわせたまみ)、かき(まど・みちお)□いるか(たにかわ しゅんたろう)、おさるが ふねを かきました(まど・みちお)、うみは ごきげん(かんざわ としこ)、かっぱ(たにかわ しゅんたろう)

二年 たんぽぽ(川崎洋)、あるけあるけ(鶴見正夫)、おちば(三越左千夫)、せいのび(武鹿悦子)、ゆめみるいなご(工藤直子)□ねぎぼうずの がくたい(のろ さかん)、たべもの(なかえ としお)、いろんな おとの あめ(きしだ えりこ)、いちばんぼし(まど・みちお)、山(はら くにこ)

三年 さくら(武鹿悦子)、世界中の海が(マザーグースの歌)、ちょう(柏木恵美子)、かぼちゃのつるが(原田直友)、夕日がせなかをおしてくる(阪田寛夫)□どきん(谷川俊太郎)、うち 知ってんねん(島田陽子)、夕日がせなかをおしてくる(阪田寛夫)、いきもの(工藤直子)、とる(川崎洋)、なにか をひとつ(やなせ たかし)

四年 春のうた(草野心平)、石段(渋沢均)、水平線(小泉周二)、忘れもの(高田敏子)、冬の藤棚(柏木恵美子)□春のうた(草野心平)、はじめて 小鳥が飛んだとき(原田直友)、ふしぎ(金子みすゞ)、ぶどう(のろ さかん)、ぼくが ここに(まど・みちお)

五年 水のこころ(高田敏子)、あいたくて(工藤直子)、星とたんぽぽ(金子みすゞ)、きもち(谷川俊太郎)、ぼくがここに(まど・みちお)□今日はきのうの続きだけれど(みつはし ちかこ)、手紙(鈴木敏史)、し(マーガレット=ワイズ=ブラウン)、紙風船(黒田三郎)、雲の上の青い空(新井 満)

六年 ふるさと(室生犀星)、サッカーによせて(谷川俊太郎)、わたしの庭の……(新川和江)□出発(井上 靖)、ヒロシマの傷(与田凖一)、きのうより一回だけ多く―阪神大震災で被災したきみへ(川崎 洋)、土(三好達治)、「連詩」を発見する(大岡 信)、支度(黒田三郎)

 □
一見して気が付くのは、この13年間のあいだに国語教科書に採用される作品の数が、出版社によって多少ばらつきはあるものの、総じて採用される作品の数が増えていることです。
     平成14年度版→平成27年度版
光村図書
1年 1→4
2  2→7
3  2→6
4  2→7
5  4→8
6  2→4
  21→36
東京書籍 
1年 1→7
2  2→10
3  3→11
4  2→8
5  3→7
6  4→8
 15→51
教育出版
1年 3→5
2  4→5
3  4→4
4  10→8
5  5→7
6  4→3
 30→32
学校図書 
1年 3→4
2  5→5
3  5→6
4  5→5
5  5→5
6  3→5
 26→30

光村図書と東京書籍の増加が目立ちます。
4社の全学年の合計は、平成14年度版92点→平成27年度版149点、となっています。

 □
次に、国語教科書の「作者の登場回数のランキング」を見てみましょう。
注、4社合計。名前の後ろの数字が登場回数。

 平成14年度版    平成27年度版
1位 まど・みちお6  まど・みちお10
2  谷川俊太郎5   谷川俊太郎10
3  鶴見正夫4    川崎洋6
4  阪田寛夫4    阪田寛夫6
5  金子みすゞ4   黒田三郎6
6  武鹿悦子4    三好達治5
7  草野心平3    山村暮鳥5
8  小泉周二3    金子みすゞ4
9  工藤直子3    岸田衿子4
10  室生犀星3    室生犀星4
   以下、34人    以下、78人 
(以下、には作者不詳、わらべうた、外国の詩など含む)

平成14年度版では、92点の作品のうち10位までで35点(38%)、平成27年度版では、149点のうち10位までで、60点(40%)を占めています。
  
                      ―この項 完―

注、文中、誤字・脱字等のないように努めましたが、何かお気づきの点がありましたら、ぜひ、ご一報ください。

2016.11.17




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